四阿山北東2183ピーク

2332.9m

2010/1/23




天気が良いつもりで出かけたのですが、山の上はガス。なかなか思うようにはいきません。 パルコール嬬恋ゲレンデトップより、板にシールをつけます。四阿山へ続く尾根を行きます。下界は良い天気なのに尾根にはガス。四阿山とゲレンデトップとの中間点くらいに2183ピークはあります。今日は単独。無理はしません。 ピーク手前の坂がシールで登れません。板をははずせば、今度は胸ラッセル。なんとか目的のピーク付近まで登ることができました。




























10:25 パルコール嬬恋ゲレンデトップ
12:45 2183ピーク
14:55 パルコール嬬恋ゲレンデ


砂漠などを歩いた時、まっすぐ歩いているつもりが、少しずつ曲がって弧を描き、元の場所にもどってしまうというような話はよく聞きます。
雪の樹林帯。木立がが鬱蒼として、思う方向に進めません。迂回迂回をくりかえし木々の間を進みます。雪の上にスキーのトレースを発見。自分自身がここに入るときにつけたものだと確信しました。このトレースを辿れば戻れるはずです。トレースは坂の上へと登っていました。パウダーの積雪はストックが役に立ちません。突いたストックは限りなく沈んでいきます。もう一度板にシールをつけるのも面倒なので、板をはずし坪足で行くことにしました。雪は深く腿のあたりまで沈みます。吹溜りに入ると、体はどんどん沈んでいきます。足を踏み込めば踏み込むだけ底のない蟻地獄のようです。首まで雪に沈んでも足元は安定せず。両手に持ったスキー板を頼りに足場を探し脱出しました。息を切らせラッセルです。
「おかしいな。こんな下りあったかな。」
コンパスを確認すると、全く逆方向に進んでいることがわかりました。下るつもりが登っていたのです。ありえないと思いました。コンパスもかなり頻繁に確認してたはず。往路でつけたのトレースと思ったのが間違いで、実は復路のトレースに戻っていたのです。


稜線の風に吹かれて



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