赤岳、阿弥陀岳


2005/12/31〜2006/1/2

























風もなく天気は快晴。最高の条件です。中岳のコルに到着、ここで小休止。青い空と白い雪の間に色とりどりのウエアをまとった重装備の他のパーティーが一息ついていました。これからが今回の核心部です。目指すのは阿弥陀岳。
「落ちた!」
阿弥陀を見上げると滑落。人が落ちてくるのが見えます。
「自力で止めろー」
誰かが叫びます。一瞬、昨日のピッケルを使っての滑落停止訓練のイメージが浮かびました。反転した滑落者は、身体を止めることはできずさらに加速します。回転しながら岩陰にその姿は消えました。
呼びかける声に返事はありません。自分たちのいるコルから少し下ったブッシュで止まったようです。大丈夫。自力で歩けます。100メートルほどのダイブ。彼女は奇跡的にもたいした怪我も無く、親指の捻挫だけですみました。崖に生えた木の枝に帽子が引っ掛かっているのが見えました。



12/31
8:00 美濃戸口
9:00 美濃戸山荘
11:10 赤岳鉱泉

1/1
7:05 赤岳鉱泉
8:00 行者小屋
9:20 地蔵の頭
10:15 赤岳
12:30 阿弥陀岳
12:50 阿弥陀岳
14:00 行者小屋
14:30 赤岳鉱泉

1/2
7:15 赤岳鉱泉
8:55 赤岩の頭
9:20 硫黄岳
10:25 赤岳鉱泉
12:00 赤岳鉱泉
13:05 美濃戸山荘
14:05 美濃戸口





稜線の風に吹かれて



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