十石山
2524.8m

2002/9/15


















最近公私共にお世話になっているS氏からのお誘いで、日帰り登山。 登山経験豊富なS氏は、信頼できるパートナーです。
行先は、自分の提案で、最近ちょっと気になっていた、十石山。 北アルプス、焼岳から、安房トンネルをはさんで反対側にあります。 2500mを超える標高にもかかわらず、あまり有名な山ではないですね。
登山口は白骨温泉。この温泉につかるのも目的の一つです。
前日、午後8時45分、S氏の住む豊川を出発。高速道は使わずにひたすら一般道。 白骨温泉の無料駐車場に到着したのは、深夜の1時ごろでした。
夜も更けた、温泉郷は雨模様。うらめしげに、天を見上げます。 雨が止まねば、登山はあきらめようと、車の中、横になりました。 車の屋根を打つ雨音が憎いです。
早朝、雨はあがった様子。いや、まだ微かに霧雨が舞っているようです。 天気も晴れず、気分も晴れぬまま、登山靴の紐を結びました。

6:25 白骨温泉無料駐車場

6:30 遊歩道入口。白骨温泉に十三ある宿の中、内湯旅館まえだの脇に、ひっそり と標がありました。

鎌が必要なほどに笹が多いらしい?…とS氏の情報。 昨夜の雨を含んだ笹は、場所によっては背丈を越えて、 雨は上がったにもかかわらず、合羽を着込みました。
遊歩道をしばらく行くと、十石山と書かれた分岐。真西に向かって進みます。 笹、笹、笹、ぬけたかと思えば、またまた笹。笹のプールの底を平泳ぎ。
思ったほどに急登はなく、単調な登りが続きます。それでも、標高差は1100mを 超えます。
稜線も間近、視界が開けると、お花畑。もう少し早い季節なら、花好きにはたまらな い天国のはず。

10:00 非難小屋が現れました。ここに腰をおろし、湯を沸かし、随分と早い昼食で す。

きれいに整備された非難小屋は、有人の小屋にも劣らぬくらいでした。ガイドブック には緊急時以外使用不可としてありました。
小屋からほんの少しで、十石山山頂2524.8m。山頂にいる間、少しだけ、太陽と青空 が覗きました。 草の上に横になる。下り始めるまで、小屋と山頂で二時間近くも時間を過ごしまし た。

人一人も出会うことのなかった登山道。それとはうって変わって連休の白骨温泉街、 人と車でいっぱいです。
湯元斉藤旅館、建物を取り壊し改装工事をするそうです。 普段は日帰り入浴の営業はしない、ここの風呂、改装前の特例で、ここで汗を流しま した。




稜線の風に吹かれて

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