稜線の風に吹かれて

甲斐駒ケ岳
1/1~3
2967m

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 元々の計画は、年末の30日に戸台から入り角兵衛沢より鋸岳を縦走し甲斐駒ケ岳を経て仙水峠から北沢峠、戸台へ下るというものでした。天気予報は無情です。好転しない天気図。入山の日程をずらし計画を縮小。停滞覚悟で甲斐駒のみをめざす事にしました。
 チェーン規制の中央道を走り戸台に入ります。北沢峠へのバスも雪に埋もれたこの季節は動くことはありません。

- 登山口 -

「個人装備だけで20キロ位になっちゃった。」
「そりゃー、重いぞ。余分なものばっか持ってきたんじゃないか?」
「共同装備入れたら25キロ超えちゃうじゃん。あっ、わかった。お酒いっぱい持ってきたんじゃない?」
「うーん(^^;)」

あるいは地獄のラッセルも予想しましたが、意外と積雪は少なく順調に北沢峠のキャンプ地まで駒を進め、吹き飛ばされそうな風の中、テントを設営することができました。

- 北沢峠キャンプ地 -

「持ってきたのは焼酎か?」
「そう。それと缶ビールを一缶だけ。」
「重いめをして持ってこんでも、ビールなんか小屋で売っとるぞ。(^^)」
「えっ!」「売ってるのに持ってきたのは別にいいんだけど。自分の中では地の果てまで来たつもりなのに、そこにビールが売ってるというのが悲しいですよね。(^^;)」
「まずは、ビールからいくか(^^)」

 山頂アタックです。先行パーティーの踏み跡を利用し仙水峠から駒津峰。駒津峰周辺は風が強く、ここからは様相が変わり痩せ尾根、そして厳しい岩稜帯となります。薄い踏み跡は頼りにならず、ルートファインディング。慎重に登りきり山頂です。心配した下りもザイルを出すことはなく無事に下りることができました。



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