南山岩場(愛知県豊田市)
クライミング

2004/3/14




クライミング初歩講習。昨年入会した地元の山の会の企画にはじめて参加しました。
貸して頂いたハーネスを腰に巻き、やはりお借りしたクライミングシューズ。自前のヘルメットは、現場作業用。初めて触るカラビナにシュリンゲを通し。初めて知った八の字結びも右から左。岩登りのセオリー、いろはの「い」。初めて聞く専門用語に、頭はパニック。
初心者向けのゲレンデです。ロープがなくても何とか登れそうに見えました。きつめのクライミングシューズを履けば、気分はにわかクライマー。道具は道具。登山靴とは桁違いに登りやすく、スパイダーマンになった気分です。斜面に垂らしたロープの先端を、斜面の下でハーネスにエイト結び。登り下りを繰り返しました。ビレイの方法も学びました。登るよりもこちらの方が疲れます。懸垂下降、ロープに体を預けることが最初は少しとまどいます。
クライミングって、もともと登山のための技術の一つであると思うのです。自然を相手にする登山の中でもより危険な印象が強く敷居の高いイメージがありました。ただクライミングの道具であるとか技術であるとか、この何年かで、飛躍的に発達して、安全性も高まり、独立したスポーツとしても脚光を浴びるようになってきているのも事実だと思います。そんな中で実際にクライミングの指導を受け、何重にも施される安全に対する考え方には感服する思いです。あるいはロープを使わない一般ルートの方がより危険が多いのではとも思えました。理論と道具の扱いをマスターすれば、岩も安全に登れることを知りました。この技術をちゃんと覚えて実際の登山でもより難しいルートをより安全に登ることができればいいのになと思いました。もちろん100パーセント安全なんてありえないわけで、登山の危険を考え直すいい機会になったようにも思います。
山の会に入会することで、他では学べないことを学べたようにも思えました。逆の立場だったらできないよなぁーと思うほどに、懇切丁寧に指導を受けて、基本的な理屈はわかったような気がしました。



稜線の風に吹かれて

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