天狗岳(北八ヶ岳)
2646m
2000/4/23










23日、午前2時30分、愛車のランクルで、唐沢鉱泉に到着。 車中で仮眠。 午前6時30分、 黒百合ヒュッテ経由で、天狗岳を目差しました。
5分も歩かないところで、アイゼンとスパッツを装着。 風の音が無気味です。 どんよりと曇った空が、重くのしかかります。 樹林帯の中は、古い映画の、映像を見ているような、 幻想的な雰囲気でした。
雪の登山道には、踏み跡も多くなく、踏み跡をトレースしたつもりが、膝まで、 あるいは、腿の上まで踏み込みます。 雪との格闘でした。 通常の倍以上の時間をかけ、渋ノ湯からのルートに合流しました。 こちらの道は、雪が充分に踏み固められており、 全く楽に歩くことができました。 雪が舞い始めました。 風の音が消えたかと思ったら、空が暗くなりました。 大粒の雪? 霰が激しく降出します。 ちょうどよい木陰の中、ザックからかっぱを取り出します。 脇に置いたザックは、みるみる雪に埋もれてしまいました。 稲光。 それほど遠くないようです。 「引き返えそうか?」 激しい雪も雷も一時的なもののようでした。 かっぱを身につけ、アイゼンを締め直し、 とにかく、黒百合ヒュッテまで。 こんどは霧。 雲の中に、入ってしまったようです。 それでも何とか、 黒百合ヒュッテ前までたどり着くことができました。 雪の上で小休止。 風に霰。 黒百合ヒュッテそばの、小ピーク2433mに登りました。 強風に、ガス。 天狗はあきらめることにしました。 凍りついた、擂鉢池の上を歩き、 数枚のシャッターを切りました。 午後1時すぎ、 車のある、唐沢鉱泉前に到着。
上での天気がうそのように、晴天。 車で、林道を下れば、 皮肉にも八ケ岳の頂きが、見事に奇麗でした。



稜線の風に吹かれて


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