天狗岳(八ヶ岳)
2646m
2005/1/8〜9














 このところ数日間の冷え込みは、この冬は暖冬というレッテルをはがすのに充分でした。冬専用の登山靴を購入することにしました。アイゼンがうまく装着できるか確かめてからハッチバックの隅に置きます。中央高速を走る車の窓から見える風景には予想以上の白い積雪に目が止まります。諏訪インターを降りてナビゲーションに従えば道は徐々に白く変わっていきます。雪に覆われた渋温泉の駐車場は満車に近い状態。でも、自分たちに必要な三台分は確保することができました。最後に遅れて到着した仲間のスタッドレスタイヤにはチェーンが装着してありました。
 八ヶ岳、ここ天狗岳に訪れるのはこれで四度目。今までの三回はいずれも唐沢鉱泉からの日帰り。毎回天候条件が悪く山頂に立てたのは前回の一回のみです。今回は渋温泉から黒百合ヒュッテ小屋泊、昨年12月の千畳敷につづき会の初級冬山講座の最終章、実技山行というわけです。
 雪の中にたたずむ黒百合ヒュッテには青空がよく似合います。ヒュッテから少し離れた雪原でツェルトの張り方、ビーコンの使い方等、講習を受け、小屋に戻って短波放送に耳を傾け天気図と格闘。大人数での宴は楽しいものです。やっぱりビールがうまいです。
 ゴアテックスのカッパの下にはセーターを余分に着込みました。スパッツを付け、登山靴にはアイゼン。中山峠を経由して樹林帯を抜けます。風が目出帽をすり抜けて頬を刺します。強風によろけながらも山頂。気温は氷点下18℃。懐で温めてあったデジカメですが、一枚だけ撮ったらバッテリーがギブアップ。展望はまったくでしたが、「冬山」を堪能体験することができました。







稜線の風に吹かれて


inserted by FC2 system