燕岳
2763m
2001/10/6
























二人の友人を拾って、豊橋を出発。AM2:00。 新城からR257、津具を経由しR153、 中央道の飯田インターへ入る、いつものルートです。
山道を急ぎすぎたせいか、友人の一人が車酔い。 平谷の道の駅で、30分ほど休憩しました。
長野道豊科インターより、ナビゲーションに従い、 中房温泉に向かいます。 ナビが選んだルートは、穂高からR147、有明から西へ向かい、 中房温泉へ入ります。
空が明るくなるにつれ、車は山深い渓谷へと入っていきます。 連休のせいでしょう、狭い道を何台もの下りのタクシーとすれ違う事になりました。
重機があちこちに置いてありました。 この道は、11月まで夜8時から朝5時まで工事のため通行止めです。
登山者用の駐車場に着きました。駐車場は既にいっぱい。 大きな水溜まりになった、スペースに車を止めました。AM6:45。
準備を済ませ、ザックを背負い駐車場を後にします。AM7:10。
中房温泉郷の紅葉は、色が染まり始めた程度で、まだ早いようです。 三連休の初日、表銀座から紅葉の山を目差す登山者で賑っていました。

AM7:30。登山口1463m

山頂まで標高差1300メートル。 よく整備されているとはいえ、急登。 合戦沢の頭まで、標高差1040m、平均勾配は21.3度。 バテないように、歩き出しは意識的にゆっくり歩く事を心がけました。 第一ベンチから第三ベンチ。 富士見ベンチ近辺の赤く染まった木漏れ日は、見事でした。 いずれも腰を下ろす事もなく、立ち休憩のみで登りました。

AM9:40。合戦小屋。

小休止。

AM10:05。合戦小屋。

森林限界を越え、合戦沢の頭2489m。 大天荘に大天井岳2922m。その後ろに槍ヶ岳3180mが見えます。 振り返れば、雲海の上に富士山。八ヶ岳、南アルプスも望めました。
合戦尾根。登山道の脇に霜柱が。

AM11:00。燕山荘。

稜線に上がれば、大パノラマ。色づく秋の山。 双六岳2860mから槍ヶ岳3180m。その後ろは、笠ガ岳2898m。 数枚のシャッターを切り、そのまま山頂へ向かいました。
前衛芸術のような岩の配置、自然が創り出した巨大な箱庭は幻想的にも思えました。
近いようで、遠い山頂。足がつりそうです。

AM11:30。燕岳山頂2763m。

大展望に、しばし見とれておりました。ビールで乾杯。 風が冷たい。ザックから上着を取り出しました。


二週間前。
地元の山、石巻山に登りました。 一般的な、整備された道ではなく、 あえて、薮こぎに近いルートを選んだんです。
Tシャツから、帽子まで蜘蛛の巣だらけでした。 突然、目の前に現れた蜘蛛にバランスを崩し、 脛をひどく幹にぶつけてしまいました。
単独登山。こんな場所で、足が動かなくなったら、致命的だなぁー。 なんて思いながら、何ともなく山を下りました。 家に帰ってからも何ともなかったのですが、 膝を少しいためたようで、次の日から、2、3日、階段の上り下りがたいへんでした。
痛みもとれて、脛をぶつけた事も、膝を痛めた事もすっかり忘れていたのです。


燕岳山頂。
山頂で、紅葉の大パノラマを堪能した後、 2、3歩下りかけたら、膝に痛みを感じました。
登りは何ともなかったのですが、 そのつけが、下りになって、現れたのでしょうか。
足を引きずりながらの下りは大変でした。 友人にステッキを借りて。 見かねた、別の登山者が、 下りには使わないからと、一本のストックを貸してくれました。
段違いのストックを使い、何とか下る事ができました。PM4:00
ちょっとしたアクシデントが、大事につながりかねない。 貴重な体験をしたように思いました。




稜線の風に吹かれて

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